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賢い家づくり勉強会 Vol.4

2023.12.17

こんにちは!

cocochi 藤岡萬建設一級建築士事務所 取締役の藤岡です。

 

【本物の高断熱・高気密住宅をみきわめる重要性】 

前回の内容でもお伝えしたように、住宅の性能比較に関しては、未だ法制度が不十分な温熱環境に関する項目で比較することが 各社の取り組みの違いがわかりやすいのが実情です。

そこで、誰もが耳にしたことがある「高断熱・高気密住宅とは…」ということになる訳ですが、ここで、注意が必要です。何かというと、高断熱・高気密には国が示す明確な基準がない状況ですので、各社が勝手に「ウチの会社は高気密・高断熱住宅を作ってます!!」と言えるということです。要するに、本来はお客様自身で、数値を理解し、これ以上の値になっているので 高断熱・高気密の家だね…と評価できる状態になっていなければ、各社の営業マンの言葉を信じるだけという不確かな状況になってしまいます。ということなので、お客様ご自身で断熱性・気密性に関してある程度 評価できるようになっていただくために、弊社ではあらかじめ、その数値に関してご説明させていただいております。具体的な数値のお話は次回以降にさせていただくこととして、下記にありますように、本物の「高断熱・高気密住宅」だと お客さまにとっては良いことだらけ…ということになります。 あまり聞き慣れない言葉としては、「コールドドラフト」という言葉でしょうか…

 

この現象は冬場、居室はエアコン等で暖かな状態だけど、例えば窓際から冷気を感じる…とか、廊下のドアを開けるとそこから冷気が侵入してくる…という不快を感じる現象のことです。原因は住宅内部での場所による温度差から生じます。本物の「高断熱・高気密住宅」だと、住宅内部での場所による温度差がほとんどない状況になりますので、このような不快な現象が起こらないということになります。上記図の下段に光熱費が取り上げられていますが、今はまさしくこういったことが心配させる時代に突入しているのでしょう。同じような家族構成、暮らし方をしているにも関わらず、住まいの「ハコ」としての性能・状況の違いによって光熱費が高くなってしまう…という状況にならないようにしたいものです。今より2倍・3倍のエネルギーコストとなってしまう時代が来てしまうかもしれません。快適な暮らしをしながら、家計に優しい住まいにするためにも、ちゃんとした断熱性を有する住まいで暮らしていただきたい…そう願います。

 

繰り返しのことにはなりますが、この温熱環境に関する性能に関して、将来向上させるためのリニューアル工事というのは非常に難しく、高額な費用を必要とすることになります。窓まわりの工事程度ならなんとかなるのでしょうが、断熱材の入替などは、まず不可能と言っても過言ではない…と思います。

 

「後から変えられないことは、最初によく考えていただきたい」…それが私達のお伝えしたいことです。そして、建築当初のお客様のご判断が、老後の生活まで大きく影響を及ぼすということです。ぜひ、そういった意味で「“後悔しない”賢い家づくり」をご検討いただきたいと思います。次回は、温熱環境の良い家のもたらす効果や健康住宅について お伝えさせていただきたいと思います。